
フードニュース 2024年 6月号
CLOSE UP【国際製菓機械・包装機械特集】 ロボット・AI活用、スマート化、省人化等、 FOOMA展に最新技術・システム集結
目次
- 01 . 【国際製菓機械・包装機械特集】 ロボット・AI活用、スマート化、省人化等 FOOMA展に最新技術・システム集結
- 02 . 【経営者インタビュー】 ㈱マスダック 代表取締役会長 増田文治 氏/大森機械工業㈱ 代表取締役社長 CEO 大森利夫 氏/三和建設㈱ 執行役員 東京本店長 安藤知広 氏
- 03 . 【最新トレンド製品】 マスダック/飯田製作所/光陽機械製作所/大森機械工業/テンチ産業/古川製作所/フジキカイ/東京自働機械製作所/イシダ
- 04 . 【決算・展望】 2024年3月期決算・上場菓子メーカーの新時代現在地
- 05 . 【上場菓子企業・決算概要】明治ホールディングス/森永製菓/カルビー/ブルボン/亀田製菓/井村屋グループ/岩塚製菓/名糖産業/湖池屋/江崎グリコ/不二家/カンロ
- 06 . 【決算/事業計画】明治ホールディングス/三菱食品
- 07 . 【総会報告】 ARISTA 山星屋プロス会/全国ビスケット協会/全国米菓工業組合/全日本菓子工業協同組合連合会/日本食品機械工業会
- 08 . 【TOPIC】 カルビー/森を育む紙製飲料容器普及協議会/SIAL Paris 2024/ゴディバ ジャパン/DAGASHIで世界を笑顔にする会
- 09 . 【国内ニュース・国内の新製品】
- 10 . 【海外ニュース・海外の新製品】
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【国際製菓機械・包装機械特集】 ロボット・AI活用、スマート化、省人化等、 FOOMA展に最新技術・システム集結
世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2024」が6 月4日~ 7日の4 日間、東京ビッグサイトで開催された。
47回目となる今回展示会の開催テーマは“Breakthrough FOOMA(ブレイクスルー フーマ)”。製菓メーカーをはじめとする食品製造現場では、人手不足や人件費の上昇、原材料価格・エネルギーコストの高騰・高止まりなどの影響もあり、生産性向上や高効率化、自動化、省力化・省人化を実現する技術・システム、サービスを導入する重要性が高まっている。また、消費者ニーズに応える付加価値の高い製品開発や、サステナビリティ関連の取り組みを推進することも求められている。
このような課題解決の突破口となる最新鋭の製品が、今回のFOOMA展には多く出展されており、また、これまでの技術では難しかった菓子の製造や検品に、ロボット・AI等の最先端テクノロジーを活用して対応可能とするソリューション提案も行われていた。これらが製菓メーカーの工場に導入されることをきっかけに、 “ブレイクスルー”して売上・利益の伸長、新たな製品の登場に繋がっていくことを期待したい。
本特集では、同FOOMA 展のレポートとともに、製菓機械メーカー、包装機械メーカー、食品工場建設に特化したブランドを有する建設企業の経営者インタビューを掲載。また、主要メーカーの最新トレンド製品を紹介する、、、(以降、詳しくは本誌で)。
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【決算・展望】 2024年3月期決算・上場菓子メーカーの新時代現在地
前期から一転「増収・増益」一色
価格改定奏効も次なる一手に課題
これまで本特集では3月期決算として明治HD、森永製菓、カルビー、ブルボン、亀田製菓、井村屋グループ、岩塚製菓、名糖産業の8社、参考の12月期決算として江崎グリコ、不二家の2社を掲載してきたが、今回より3月期決算に湖池屋を、12月期決算にカンロを新たに加え、主要製菓企業12社の決算概要を比較・分析していく(決算概要の表はP.62~P.67に掲載)。
2024年3月期決算では、売上高と営業利益では9社すべてが「増収・増益」を達成。森永製菓、井村屋グループの決算資料には「過去最高」の文字が躍った。原材料費やエネルギーコスト等の上昇が継続する中、各社が実施した価格改定が期待以上の効果を上げ、売上・利益の両面で好実績に繋がった模様だ。
一方で価格改定と業務効率化以外に、業績を改善する施策があまり目立たない状況となっており、製品開発、プロモーション、販売促進、人財活用などの分野で、新たな価値創造が喫緊の課題として浮かび上がった。コロナ禍で再確認した「菓子の力」をいかに次世代に繋げるか、各企業の真価が問われている、、、(以降、詳しくは本誌で)。