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フードニュース 2024年 7月号

CLOSE UPグローバル特集 ①世界市場回復し、プレミアム化進む ②日本企業の海外売上伸長、事業拡張へ

目次

  • 01 . トレンド最前線:海外グローバル企業の最新動向と日本企業の海外拡大施策
  • 02 . グローバル菓子企業トップ100
  • 03 . 【外資系菓子企業動向】 トップインタビュー:旺旺・ジャパン 代表取締役社長 青山英之 氏
  • 04 . 【外資系菓子企業動向】  マース ジャパン リミテッド/ネスレ日本
  • 05 . 【2023年(1月~12月)財務省貿易統計】
  • 06 . 【団体トップインタビュー】 (一社)全日本菓子輸出促進協議会 理事長 小髙 愛二郎 氏
  • 07 . 【海外戦略最前線 】 明治/ 森永製菓/カルビー/江崎グリコ/岩塚製菓/ギンビス
  • 08 . 【行政・輸出促進支援】 東海農政局
  • 09 . 【2024年秋季チョコレート新商品合同発表会】 明治/森永製菓/江崎グリコ/ロッテ/ブルボン/不二家/名糖産業/ギンビス/フルタ製菓/カバヤ食品/正栄デリシィ
  • 10 . 【展示会レポート】 ARISTA FAIR 2024(山星屋)/JFEX SUMMER/Grandex 2024(エヌエスグループ)/首都圏・関信越エリア展示会、低温フレッシュデリカ事業展示会(国分グループ)/全国流通菓子卸協同組合
  • トレンド最前線:海外グローバル企業の最新動向と日本企業の海外拡大施策

    拡大続ける日本企業の海外売上高
    回復するグローバル市場で存在感示す

     日本の菓子・食品企業の次なる事業拡大領域である海外事業は、輸出・現地生産による販売ともに成長が継続している。一方、日本企業の存在感が高まりつつあるグローバル市場では、グローバルメガ企業による支配的構造に大きな変化はないものの、その状況が菓子のプレミアム化という新たなステージを生み出し、確実な回復への道筋をつけた。
    本特集では①「グローバル菓子企業トップ100ランキング」 ②「外資系菓子企業動向」 ③日本企業の「海外戦略最前線」 ④「統計から読み解く菓子輸出の現状と課題」 の4本柱の構成で、海外グローバル企業・グローバル菓子市場の動向と、世界に羽ばたく日本企業の最新海外戦略を深掘りしていく。
     日本企業の海外事業では、海外売上高比率の向上を各社目標として掲げる中、「ポッキー」「HI-CHEW」などグローバルブランドの健闘、乳製品と菓子の複合工場である明治・中国新工場の稼働、グルテンフリーを訴求する「米菓」の海外展開の加速など、力強い成長が見て取れる。
    2023年の菓子輸出額は431億円(対前年比109.5※)と2022年に続き過去最高を記録。アジア・北米を中心にチャネル開拓も進み、JAPANブランドの菓子と現地ユーザーとの接点が「面」としての広がりを見せている。
     グローバル菓子企業においては、「ケロッグ」(現「ケラノバ」)の北米シリアル部門の分離など、効率化の追求で競争力を再強化する動きも顕著だが、繊細で上質な味わいと食感を、高度な創造力と技術力で実現した日本の菓子は、次世代のグローバル市場に新たな価値を提供できるだろう。その確かな芽生えを本特集で読み解いていく、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • グローバル菓子企業トップ100

    向かい風要素はね返し回復傾向顕著
    加速するプレミアム化、チャンス均等に

     グローバル菓子市場の動向を把握する上で、各国の菓子メーカーが注目している「Candy Industry」誌(米国)発表の「グローバル菓子企業トップ100」ランキング。本特集では今年2月に発表された「2024 Global Top 100 Candy Companies」のランキング表を掲載し、グローバル菓子企業の動向から市場の全体感を見ていくこととする。

    トップ10にニューフェイスが

    「モンデリーズ」「マース」「フェレロ」「ハーシー」「ネスレ」「リンツ」「ハリボー」など、グローバルメガ企業が顔を揃え、毎年1位~10位はほぼ“無風”の同ランキングだが、今年は“変化”が見られた。台湾系の総合食品メーカー「旺旺集団」が、トップ10入りを果たしたのだ。1962年創業の同社は、1982年の「岩塚製菓」との技術提携により米菓市場で急成長を遂げ、現在は業績好調の「旺旺・ジャパン」(P.54参照)を始め、アジア、アフリカ、北米、中南米、オセアニア、ヨーロッパの63ヶ国と地域に進出している。中国本土工場の高い技術と製造能力を背景に、価格優位性の高い商品群で、グローバルメガ企業と肩を並べた、、、(以降。詳しくは本誌で)。

  • 【2024年秋季チョコレート新商品合同発表会】

    11社が新商品・注力商品をPR
    新ブランド・新形態等で価値訴求

      商業組合首都圏お菓子ホールセラーズ(所在地東京 小黒敏行理事長・写真右上)と製菓メーカー11社の主催により、6月13日、東京都立産業貿易センター台東館で「2024年秋季チョコレート新商品合同発表会」が開催された。
     江崎グリコ㈱、カバヤ食品㈱、㈱ギンビス、㈱正栄デリシィ、㈱不二家、フルタ製菓㈱、㈱ブルボン、㈱明治、名糖産業㈱、㈱森永製菓、㈱ロッテがチョコレート商品を中心とした秋冬シーズンの新商品・注力商品を展示し、来場したバイヤーにアピールしていた。
     昨今、原材料やエネルギーコストの上昇・高止まりが続く中、特に異次元の高騰と評することができるカカオ豆の価格上昇が、チョコレート製品全般に与える影響は大きい。今回の展示会でも、こららの影響を受け、秋以降に規格変更や価格改定を予定する製品が目立った。
     一方、明治の「明治 ザ・カカオ」(「明治 ザ・チョコレート」のリニューアル)といったカカオに一層フォーカスし、カカオの価値を強く訴求する商品の展開や、発売60周年を迎えるロングセラーブランド「ガーナ」(ロッテ)での新商品、また、各メーカーにおいて健康志向のトレンドを捉えた商品施策、販促施策の展開について説明があり、国内チョコレート市場の拡大を期待させられる内容となっていた、、、(以降、詳しくは本誌で)。