フードニュース 2024年 9月号
CLOSE UP【チョコレート特集】「カカオショック」圧力続くも、 基幹品牽引。期待の新製品、強化施策続々
目次
- 01 . 【巻頭TOPIC】 人財活躍イノベーション:春日井製菓
- 02 . 【チョコレート特集】「カカオショック」圧力続くも、 基幹品牽引。期待の新製品、強化施策続々
- 03 . 【トップインタビュー】名糖産業㈱ 代表取締役社長 三矢益夫 氏/ 有楽製菓㈱ 代表取締役社長 河合辰信 氏/ チロルチョコ㈱ 代表取締役社長 松尾裕二 氏/ ㈱大一製菓 代表取締役社長 一杉直樹 氏
- 04 . 【2024 秋季チョコレート路線 新製品&戦略】明治/ロッテ/森永製菓/江崎グリコ/不二家/ブルボン/名糖産業/カバヤ食品/ネスレ日本/フルタ製菓/有楽製菓/チロルチョコ/大一製菓/芥川製菓/寺沢製菓
- 05 . 【2024年上半期/菓子輸入統計】「チョコレート類」の単価2ケタ上昇 。タイ、マレーシアなど、ASEAN躍進
- 06 . 【秋季新製品&戦略】ヤマザキビスケット:「チップスター」等、定番好調で増収増益。 巧みなプロモーション施策で顧客心理つかむ
- 07 . 【秋季新製品&戦略】アサヒグループ食品:「ミンティア」ブランド好調、大幅伸長 。「クリーム玄米ブラン」等で新商品登場
- 08 . 【新製品発表会】ブルボン: ビスケット売場拡大、プチシリーズ注力。 幅広いカテゴリー提案で菓子売上貢献
- 09 . 【新製品発表会】越後製菓: 23年度業績は増収達成。今年度は、「ふんわり名人」等の北米進出を本格化
- 10 . 【TOPIC】明治「神奈川新工場建設」/三幸製菓「『もちきゅあ』全国発売」/栗山米菓「『ばかうけ』新CM発表会」/ギンビス「『たべっ子どうぶつ』初映像化&アニメ映画化」/二木「二木正人 旭日雙光章叙勲感謝の会・二木英一新社長披露・二木の菓子創業77周年祝賀会」
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【チョコレート特集】「カカオショック」圧力続くも、 基幹品牽引。期待の新製品、強化施策続々
昨年から続く、いわゆる「カカオショック」の影響が深刻だ。西アフリカの主要なカカオ生産国であるコートジボワールとガーナでの長引く天候不順等の影響で、カカオの収穫量が大幅に減少。それに伴いカカオ豆の価格は過去1年で3倍以上に急騰し、ニューヨーク市場では4月に1トンあたり1万ドルを超える過去最高値を記録した。
こうしたカカオ豆の高騰・不足により、わが国のチョコレートメーカーは複数回に渡る値上げ・減量を余儀なくされただけでなく、カカオ豆の購入契約が不履行になるなど、原料調達が困難を極めたケースもあった。また、調達不安を背景にした、新製品投入時期の後ろ倒しや、販売強化施策の縮小など、「守り」を重視した対応もあった、、、(以降、詳しくは本誌で)。
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【2024年上半期/菓子輸入統計】「チョコレート類」の単価2ケタ上昇 。タイ、マレーシアなど、ASEAN躍進
財務省貿易統計による2024年上半期(1~6月期)の菓子・食品の輸入統計(P.72~76参照)において、最も特徴的な傾向が見られたのが「チョコレート類」だ。カカオ原材料の高騰・不足の影響が顕著に表れ、「ホワイト」「詰物」「非詰物」「チョコレート菓子」のすべてで、キロあたりの単価が対前年同期比2ケタ上昇となった。
また、「非詰物」(いわゆる無垢チョコ)は輸入数量・金額ともに減少しているのに対し、「詰物」「チョコレート菓子」は大幅に増加している。つまり、チョコレート使用量が少ない製品がシェアを拡大しており、国産チョコレート市場と同様の動きを見せているのだ。
キロあたり単価については、「キャラメル」以外の菓子全カテゴリーで、前年同期より上昇している。なかでも「スイートビスケット」が対前年同期比666.0%と高騰しているほか、上記の「チョコレート類」に加え、「ガム(加糖)」「ビスケット類(加糖)」「ポテトスナック」「米菓」が2ケタの上昇となっており、輸入菓子市場におけるコストアップ型の値上げの要因となった(、、、以降、詳しくは本誌で)。 -
【秋季新製品&戦略】ヤマザキビスケット:「チップスター」等、定番好調で増収増益。 巧みなプロモーション施策で顧客心理つかむ
ロングセラーブランドを多数抱え、新商品を積極的に投入するヤマザキビスケット㈱(本社東京 飯島茂彰社長)。2024年12月期これまで(1月~7月)の売上高は、前年と比べ順調に推移し、特に「クラッカー」と「スナック」の好調が際立つ。原材料費や物流費等が値上がりする中、利益においても増益となり、「チップスター」の業績拡大がそれを牽引している。各カテゴリーの業績動向や新製品、注力施策について担当者に聞いた、、、(以降、詳しくは本誌で)。