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フードニュース 2025年 10月号

CLOSE UP特集1 「ようかん」牽引、伝統和菓子復権。新潮流に乗る / 特集2 「ロングセラー菓子」健闘、世代超え夢を育む

目次

  • 01 . 【特集1/和菓子・新潮流】「ようかん」牽引し伝統和菓子復権 ネオ和菓子も成長。新潮流に乗る
  • 02 . 【和菓子・メーカー動向】井村屋/榮太樓總本鋪/山崎製パン/杉本屋製菓/丸井スズキ・日本橋錦豊琳
  • 03 . 【特集2/「ロングセラー菓子」新施策】個性派揃いの各ブランド、健闘光る 新時代の価値提供、世代超え夢を育む
  • 04 . 【ロングセラー菓子・メーカー動向】オリオン/黄金糖/パイン/コリス/カクダイ製菓/中野物産/アトリオン製菓/ひざつき製菓
  • 05 . 【秋冬季新製品&戦略】おやつカンパニー/湖池屋/でん六/扇雀飴本舗/ライオン菓子/ギンビス
  • 06 . 【2025年12月期上半期決算】江崎グリコ/山崎製パン/不二家/アサヒグループ HD
  • 07 . 【TOPIC】カルビー×亀田製菓/カルビー/カンロ/三菱食品/三幸製菓/エイワ
  • 【特集 1/和菓子・新潮流】

     全日本菓子協会(ANKA)が発表した令和6年(2024年)の和生菓子(ようかん、まんじゅう、その他)の生産数量・金額、小売金額(推定)は、生産数量:28万7000トン(対前年比97.3%)、生産金額:4150億円(同103.4%)、小売金額:5150億円(同103.3%)となっている。生産数量が前年を下回り、4年連続での全項目伸長とはならなかったが、小売金額では5000億円の大台を突破。小売金額でのカテゴリー構成比は13.3%で、チョコレート(16.2%)、スナック菓子(15.0%)に次ぐ、3番目の市場規模を誇る。また、令和6年の総務省家計調査報告によると、1世帯(2.88人)当たりの生和菓子への年間支出金額は1万円を超え(対前年比103.4%。チョコレートは9732円)、消費の現場でも市場規模の大きさと底堅い成長ぶりが伺える、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • 【特集 2 /「ロングセラー菓子」新施策】

     相次ぐ値上げを背景に、” 消費の 2 極化 ” が進む中、低価格帯菓子市場の成長に大きく貢献しているのが、駄菓子を中心としたロングセラー菓子だ。子どもの大人への憧れを汲み取った「ココアシガレット」(オリオン)や、音を鳴らして楽しんだ「フエラムネ」「フエガム」(コリス)など、お菓子に夢と楽しさの価値を加えて、子どもたちと、大人になったかつての子どもたちから、長年に渡って愛され続けてきた。
     本特集では、オリオン、黄金糖、パイン、コリス、カクダイ製菓、中野物産、アトリオン製菓、ひざつき製菓の 8 社に取材を行い、各社の実績、商品開発・販売・プロモーションの各施策、また、ブランド力を活かしたコラボや SNS 発信、今年注目の新商品、今後の成長戦略について話を聞いた。
     高まるコスト圧力にも屈せず、長年築き上げたブランドの価値を守り抜く姿勢に、ユーザーの熱い支持とコラボ先企業からの信頼がみてとれる、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • 【秋冬季新製品&戦略】おやつカンパニー

     (株)おやつカンパニー(本社三重 横山正志社長)の2025年7月期決算は、前期実績を超える103%となる見込みだ。コロナ禍を経て定着した衛生観念に加え、消費者の節約志向や健康志向の強まりを背景に、食べ切りサイズが6袋入ったマルチパック形態の「ベビースターラーメンおつまみ」が好調に推移。“家飲み”需要の定着も後押しし、同ブランド全体
    で前年比105%となった。
     また、2024年9月に再発売した「フランスパン工房」が貢献し、パンスナック系全体では同109%と伸長。さらに、パフスナック「くちどけ小路サクまろ」も、人気アニメ『秘密結社 鷹の爪団』とのコラボPR 施策(動画配信・Xアカウント運用)や期間限定商品の展開が寄与し、パフスナック系全体で、同111%と前年を大きく上回った、、、(以降、詳しくは本誌で)。