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日本製パン製菓機械工業会  新春講演会をオンライン開催 渋澤健氏が講演2022.01.18(火)ニュース



熱のこもった講演を展開した渋澤健氏

 協同組合日本製パン製菓機械工業会(所在地東京 増田文治理事長=㈱マスダックマシナリー社長)は2022年1月11日、「2022年新春講演会」をオンラインで開催した。例年開催していた「賀詞交歓会」は、コロナ禍の状況により会員関係者のみで執り行われた。

 講演会は主催者代表・増田会長の挨拶からスタート。来年2月、28回目を迎える「モバックショウ」が幕張メッセで開催されることが報告され、アフターコロナに向けた提案を具体的に考えていく必要性に言及した。

 続いて、シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役CEOの渋澤健氏が『「論語と算盤」により~未来を拓く~』と題する講演を行った。NHKの大河ドラマで話題となった渋澤栄一の玄孫(孫の孫)である同氏は冒頭、「渋澤栄一は子孫に財産を残さなかったが、言葉による財産をたくさん残してくれた。その残された言葉を通して我々の未来を考えたい」と切り出し、大河ドラマからの言葉を引用する形で、今の日本の資本主義の課題を説明。「金銭的資本の向上から人的資本の向上」という考えを示した。

 さらに、英語では「and」や「with」に相当する「~“と”の力」を取り上げ、2020年代は今までとまったく違う時代になると予測。これから望まれる成功体験は「これまでのMade In JapanやMade By Japanではなく、Made With Japanで作り出されるのではないか」と述べ、デジタルネイティブとしてネット上で当たり前のように国境を越えていくミレニアル世代、Z世代の感性と活躍に期待を寄せた。

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