新春特集　プロローグ　ニューノーマル下で独自価値創造する菓子業界＜2021展望＞

世界的に未曾有の事態に直面した2020年の環境を継続しながら、新たな年が幕を明けた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は日本経済に大打撃を与え、菓子業界はその産業的特性から他の分野と比較して直接的なダメージは薄いと捉えられているものの、変革を避けては通れない事態に直面した。
外出自粛やテレワークの普及、それに伴う購買行動の変化は、菓子カテゴリー間の実績格差を如実に表し、菓子業界は製品にも売り場にも、新しい生活様式に適合する価値の付加やスタイルの見直しを求められている、、、（以降、詳しくは本誌で）

新春特集Ⅰ　新生活と不変性の迫間戦略

現時点（’20年12月）で、この1年における日本菓子産業の動勢結果を報告するのは無理だが、根本的な視点から、特性を把握することは、ある程度可能かとも想像している。世界の空間・時間が、コロナ禍防衛を主体にした1年であった以上、そのなかの1セグメントである菓子産業もその影響下での対応を免れないわけだが、顕著な対応変化は、「ニューライフスタイル」を余儀なくされていることだ、、、（以降、詳しくは本誌で）

新春特集Ⅱ　共生への道程たどる菓子卸界

日本の食品流通業（卸業）は、独特の存在価値を高めつつある、と判断していいと思われる。すなわち、米国を筆頭に、生産者と小売業が直取引するシステムが歴史を踏む過程において、日本でも主潮流へ転じる予測がそれなりに存在したわけだが、現段階では99％位、そのシステムへ移行していない。
この理由と背景はかなり明瞭だろう。卸業の存在が、いわゆる”中抜き”より「生産性＆創造性」で上回っているからに外なるまい、、、（以降、詳しくは本誌で）