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明治がチョコレートドリンク製造マシンを共同開発。カカオを起点とする今後の方向性を示唆2023.02.20(月)イベント情報

㈱明治(本社東京 松田克也社長)は1月27日、東京ポートシティ竹芝にある「CIELITO LINDO BAR AND GRILL」で「チョコレートドリンク サミット」を開催した。

 同社は、チョコレートを愉しむ機会を増やし、同市場を活性化させる目的で、今回ウイナーズ㈱(本社東京 岡野真二社長)と、好みの板チョコを使用し、ボタン1つの操作でチョコレートドリンクが作れる家庭用マシン「チョコレートドリンクメーカー」を共同開発。同商品の販売を記念して、スぺシャリティカカオの第一人者であるジャンルーカ・フランゾーニ氏、チョコレートジャーナリストの市川歩美氏、さらには明治と同社社員が行うチョコレート検定上級合格者の“のむチョコ研究部”メンバー等を招き、トークセッションと試食会を行った。

 サミットはテーブルでカカオ産地メキシコの料理に舌鼓を打ちながら進行。冒頭、同社担当者が「明治はカカオを起点にテクノロジーを加え、さまざまな試行錯誤を重ねている。カカオをドリンクとして楽しんでもらうことによって、カカオに含まれる健康栄養素の摂取量が増える。現在、日本のチョコレート摂取量は年間2kgだが、飲むことで摂取量が増え、カカオの需要が高まることで価格が上がり、生産農家の収入も増えるというサイクルを作ることができる。カカオテックの活用によって、持続可能な産業にしていける。カカオの新しい一面を感じていただきながら、このサミットを楽しんでもらいたい」と挨拶し、カカオドリンクで乾杯。同社の考えや、これからの方向性が示された。 

 しばしの歓談と料理提供のあと、ジャンルーカ・フランゾーニ氏が同マシンで作ったカカオドリンクを試飲し、「イタリアで飲むチョコレートドリンクと何ら変わることなくおいしい。手軽に作れるマシンが流通することで、日本でもチョコレートドリンクが広がっていくことを楽しみにしている」と期待を込めた。

「チョコレートドリンクメーカー」は、2月14日まで応援購入サービス「MAKUAKE」で購入を受け付け、開始24時間で960台を突破。「日常にカカオ香る贅沢な一杯を。板チョコで作る、明治のチョコレートドリンクメーカー」のコピーで販売され、1月末時点で3000台以上を売り上げている好評ぶり。伊勢丹新宿店で開催された「サロン・デュ・ショコラ」のイートインコーナーでも展示・実演され、限定販売されたカカオドリンク「バリスタカカオ べネズエラ&ペルー」も同マシンで作られた。

試飲したカカオドリンクの印象を伝えるジャンルーカ・フランゾーニ氏
カカオドリンクを作った「チョコレートドリンクメーカー」と、この日使用した「meiji THE chocolate」
会場ではデモンストレーションも

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