フードニュース 2023年 6月号
CLOSE UPソリューション提案加速する機械メーカー
目次
- 01 . 菓子製造・包装機械メーカー特集:製造現場の省人・省エネ化、環境対策など 多様化する課題に、ソリューション提案加速
- 02 . トップインタビュー :㈱マスダックマシナリー 代表取締役会長 増田文治 氏/新事業展開、海外は中国・東南アジア注力
- 03 . トップインタビュー :㈱新井機械製作所 代表取締役社長 新井進二 氏/売上・利益とも過去最高。次世代の成長へ
- 04 . トップインタビュー :(一社)日本包装機械工業会会長 / 大森機械工業㈱社長 CEO 大森利夫 氏/生産現場の課題解決へ、海外事業も積極展開
- 05 . 最新トレンド製品&ラボ:マスダックマシナリー/新井機械製作所/飯田製作所/光陽機械製作所/大森機械工業/テンチ産業/川島製作所/古川製作所/フジキカイ/東京自働機械製作所/イシダ/ヨシダキカイ/日本テクノロジーソリューション
- 06 . 上場菓子企業・決算概要:明治ホールディングス/森永製菓/カルビー/ブルボン/亀田製菓/井村屋グループ/岩塚製菓/名糖産業/江崎グリコ/不二家
- 07 . 決算・展望2023年3月期決算・上場菓子メーカーの現状と転換期/前期に続き「増収・減益」が続出 収益力向上へ、課題解決急務
- 08 . 総会報告 :ARISTA 山星屋プロス会/全国ビスケット協会/ 全国米菓工業組合/日本食品機械工業会
- 09 . TOPIC:カンロ 新商品発表会/Z世代 飴の原体験共創プロジェクト
- 10 . TOPIC:阿部幸製菓/「元祖柿の種」浪花屋製菓の事業継承 。グループ一体経営で販路拡大を強化
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菓子製造・包装機械メーカー特集:製造現場の省人・省エネ化、環境対策など 多様化する課題に、ソリューション提案加速
「FOOMA JAPAN 2023」が6月6日~9日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。
食品産業界には大きな変革の波が押し寄せており、製菓メーカー等では、安全・安心の担保、脱プラスチック等の環境対策、深刻化する人手不足に資する省人化、多様化する消費者ニーズへの対応など、多くの課題を抱えている。
今回のFOOMA展では“Accelerate FOOMA”(FOOMAを加速させろ)をテーマに掲げ、食品製造・包装等に関する最新鋭機や新技術、システムなどが展示され、課題を解決するソリューション提案が行われていた。会場は活気であふれ、その中では、海外バイヤーの姿も多く目についた。国内メーカーの課題を解決するために洗練してきた技術が、今後、海外に飛躍していくことに期待したい、、、(以降、詳しくは本誌で)。 -
最新トレンドラボ/新井機械製作所
個別機械から製造ラインまで展示。デモも可能な双方向ラボの誕生
㈱新井機械製作所(本社埼玉 新井進二社長)は同社本社の改築とともに建設を進めていた「ラボ」を、6月29日よりオープンする。
同ラボは583㎡スペースに、①パイロット設備による米菓製造ライン ②バッチ式ソフトスティームマシン ③パイロット高周波乾燥・焼成機 ④油煙機など、同社主力の米菓製造機械に加え、油煙機といった他業種への展開可能な機械を設置。これらの機械を実際に見るだけでなく、スティーム、乾燥、焼成といった個別の工程はもちろん、パイロットの製造ラインを活用したメーカーの意向に応じたデモも可能となり、同社設備・製品の性能を実感する格好の機会となりそうだ、、、(以降、詳しくは本誌で)。
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決算・展望2023年3月期決算・上場菓子メーカーの現状と転換期/前期に続き「増収・減益」が続出 収益力向上へ、課題解決急務
前期に続き、2023年3月期決算では、増収となるものの、減益で着地するメーカーが続出。次項に示した通り、売上高営業利益率も減少するメーカーが目立ち、複数回に及ぶ値上げでもカバーできないほどのコスト増の影響が明らかになった。また、主要米菓メーカーの事故、卵不足等、予測不能な外的要因による困難さが続いたことも、収益性悪化の要因となった。
2024年3月期もコスト高基調は変わらないとはいえ、外出需要の増加やインバウンドの回復により、菓子の売上は前年を上回って推移している。これをいかに収益につなげるか、今期実績の分析、総括しながら、考察していく(、、、以降、詳しくは本誌で)。