購読申込

フードニュース 2022年 7月号

CLOSE UPグローバル菓子特集/変容し加速するトレンドとイノベーションの最新情報

目次

  • 01 . グローバル菓子特集/変容し加速するトレンドとイノベーションの最新情報
  • 02 . 2022 Global Top 100 Candy Companies分析~メガ企業でも加速するトレンドの具現化 企業買収伴いイノベーション拡大
  • 03 . 「Summer Fancy Food Show 2022」レポート~米国最大級食品見本市、3年ぶり開催 日本菓子メーカー販路拡大へ出展
  • 04 . 外資系菓子企業動向 日本ケロッグ/ネスレ日本/モンデリーズ・ジャパン
  • 05 . 新製品&戦略/巴商事 :ベルギーチョコレートのニューウェーブ 商品を積極展開、秋冬に第一弾投入
  • 06 . トップインタビュー: ㈱扇雀飴本舗 代表取締役社長  米田英生 氏
  • 07 . 2022秋季チョコレート新商品合同発表会:3年ぶりの開催で商談熱気溢れる。大袋から高付加価値商品まで百花繚乱  明治/森永製菓/江崎グリコ/ロッテ/ブルボン/不二家/名糖産業/ギンビス/フルタ製菓/カバヤ食品/正栄デリシィ
  • 08 . 展示会レポート: Grandex2022(NSグループ)/ARISTA FAIR 2022(山星屋)/JFEX 2022
  • 09 . 業界考察/2022かりんとう市場: レガシーを守りながら、商品開発や チャネル開拓に果敢にチャレンジ
  • 10 . かりんとうメーカー・トップインタビュー:東京カリント/金崎製菓/パントーネシステム/夏目製菓
  • グローバル菓子特集/変容し加速するトレンドとイノベーションの最新情報

     世界的パンデミックの状況を経て、特に欧米諸国ではwith/afterコロナに舵を切り始めた国が増加している。国際菓子市場においても「ISM Cologneケルン国際菓子専門見本市」(ドイツ、1月~2月)や、「Sweets&Snack Expo」(米国、5月)など大規模展示会がリアル開催され、パンデミック後のイノベーションにつながるトレンドが明らかになってきた。
     本特集ではまず、「Candy Industry社」(米国)が発表した「2022 Global Top 100 Candy Companies」のランキングを紹介。 グローバル菓子企業の動向と売上を拡大している注目の企業について分析する。
     次いで6月に開催された「Summer Fancy Food Show 2022」(米国)の模様をレポート。出展した国内メーカー3社に話を聞き、出展の狙いと成果、同展で注目を集めたトレンドについてまとめる。
     こうした最新のワールドトレンドを、日本法人の活動として展開している「外資系菓子企業」の最新動向・今後の戦略も紹介する。さらに国内インポーターのこの秋の新製品として、ISMの「NEW PRODUCT SHOWCASE」で2020年に第2位を獲得したヴァンデンブルック社(ベルギー)の製品が初上陸(P.66参照)。売場における新しい価値の提案が、どのよう反響を巻き起こすか期待と注目が集まっている、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • 2022秋季チョコレート新商品合同発表会:3年ぶりの開催で商談熱気溢れる。大袋から高付加価値商品まで百花繚乱

     商業組合首都圏お菓子ホールセラーズ(所在地東京 小黒敏行理事長)とメーカー11社(江崎グリコ㈱、カバヤ食品㈱、㈱ギンビス、㈱正栄デリシィ、㈱不二家、フルタ製菓㈱、㈱ブルボン、㈱明治、名糖産業㈱、森永製菓㈱、㈱ロッテ)の主催により、6月8日、東京都立産業貿易センター台東館で、「2022年秋季チョコレート新商品合同発表会」が3年ぶりに開催され、約900人が来場する大盛況となった。
     昨年は対前年比ややマイナスとなったチョコレート市場だが、今年はさらに円安や原材料等の高騰による価格改定圧力が高まる状況の中、各社の意欲的な秋季ラインアップが顔を揃えた。
     ここ数年活況を呈した健康訴求商品、大袋商品に加えて、ハイカカオにたっぷりミルクや、酸味のあるオレンジピールなどを加え、より上質な味わいへと進化したダークチョコレートが存在感を放っていた。また、リニューアル等により、ロングセラーブランドのさらなる強化・認知拡大に注力する動きも見逃せない、、、(以降、詳しくは本誌で)

  • 業界考察/2022かりんとう市場: レガシーを守りながら、商品開発や チャネル開拓に果敢にチャレンジ

     全日本菓子協会が3月31日に発表した「令和3年(2021年)の生産数量・生産金額及び小売金額(推定)」によると、2021年の菓子全体の状況 は、商品ジャンルや業務形態などによって差はみられるものの売上が増加し、生産数量、生産金額、小売金額はともに前年を上回った。
    しかし、かりんとうが属する「油菓子」は、生産数量が54103トンで対前年比96.5%、生産金額は331億円で同96.5%、小売金額は493億円で同97.4%と、軒並み前年を下回っており、厳しい状況が続いている。
     油菓子の状況をより詳しくみると、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の恩恵を受けた2020年と比べると、同需要が落ち着き、外出自粛は穏やかになったものの、依然として直販店や土産物需要が大きく落ち込んでいることや、原材料価格の高騰、人件費・輸送運賃の値上がりなどによる、苦しい経営環境の中での1年になった。
     厳しい状況下ながら、商品開発は活発。日本の暦に合わせた催事用商品の開発や、人気アニメや高校生とのコラボレーション、特許技術の活用など、さまざまなアングルから魅力的な商品が生み出されている。これまでの沿革を踏まえながら、各企業がこだわりを活かし、強みを伸ばす試みを積み重ねながら、Z世代を筆頭とする若年層の取り込みや、従来顧客層の獲得強化で着実な成果をあげている、、、(以降、詳しくは本誌で)。