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フードニュース 2023年 9月号

CLOSE UPチョコレート特集/売上回復進むも、適正利益確保に課題。 ブランド価値訴求の再強化急務

目次

  • 01 . 【巻頭TOPIC 】生産現場イノベーション/阿部幸製菓×春日井製菓
  • 02 . 【チョコレート特集】 売上回復進むも、適正利益確保に課題。 ブランド価値訴求の再強化急務
  • 03 . 【経営者インタビュー】名糖産業㈱ 代表取締役社長 三矢益夫 氏 /チロルチョコ㈱ 代表取締役社長 松尾裕二 氏 /有楽製菓㈱ 代表取締役社長 河合辰信 氏/ ㈱大一製菓 代表取締役社長 一杉直樹 氏/ 平塚製菓㈱ 代表取締役 平塚正幸 氏
  • 04 . 【2023 秋冬季チョコレート路線 新製品&戦略】明治/森永製菓/ロッテ/江崎グリコ/不二家/ブルボン/名糖産業/カバヤ食品/フルタ製菓/チロルチョコ/有楽製菓/芥川製菓/大一製菓/寺沢製菓
  • 05 . 【2023年上半期/菓子輸入統計】輸入数量減少し、単価の高騰続く 輸入菓子の高付加価値、真価発揮へ
  • 06 . 【新製品発表会】ブルボン/ネスレ日本/越後製菓
  • 07 . 【秋季新製品&戦略】 ヤマザキビスケット/アサヒグループ食品
  • 08 . 【PICK UP】GUMMITレポート
  • 09 . 【TOPIC】JAPANドラッグストアショー/日本包装機械工業会/山星屋・モントワール/カルビー
  • 10 . 【国内ニュース】【国内の新製品】【海外ニュース】
  • 【チョコレート特集】 売上回復進むも、適正利益確保に課題。 ブランド価値訴求の再強化急務

    昨年秋より回復傾向続く。「ファミリー、袋チョコ」が牽引

     2022年は菓子市場全体が売上前年増を達成するなか、チョコレートカテゴリーの2022年1年間の販売金額は、4039億円(対前年比97.6%)とやや足踏み局面となった(インテージSRI+データ)。一方、今年の1~7月では2482億円(同102.9%)と増加に転じた。
     本稿の表内には金額前年比増のセルに茶色の色アミを施しているが、昨年10月以降、そして今年に入ってからは表内が茶色で埋め尽くされており、菓子市場のリーダーカテゴリーとして、今後に期待を抱かせる歩みが見て取れる(、、、以降、詳しくは本誌で)。

  • 【巻頭TOPIC 】生産現場イノベーション/阿部幸製菓×春日井製菓

    垣根を超えた、工場の相互訪問第1弾。ポジティブ企業同士の新しい価値創造へ

     弊誌4月号で「生産現場イノベーション」として、春日井製菓が実践する「人が繋がり、成長する保全活動」を紹介したところ、各方面から大きな反響をいただいた。そこで生産現場を起点としたイノベーションが菓子業界全体にも広がっていくことを願い、第2回の企画として「生産現場の同業他社との交流」をテーマに、社内コミュニケーションの強化と社員の自発的活動に注力し、成果を上げている阿部幸製菓と春日井製菓の「相互訪問」企画を立案した。
     まずは春日井製菓の社員15名が阿部幸製菓を訪問し、工場見学、両社の取り組み発表・意見交換、懇親会を行った。学び、発見、吸収の化学変化をレポートする(、、、以降、詳しくは本誌で)。

  • 【2023年上半期/菓子輸入統計】輸入数量減少し、単価の高騰続く 輸入菓子の高付加価値、真価発揮へ

     財務省貿易統計より今年上半期の菓子・食品の輸入動向をみていく。2023年上半期(1~6月期)の菓子輸入通関実績および品目別・国別の輸入数量と金額は、約6万3000t(対前年同期比89.2%)、約493億円(同103.8%)、キロあたり単価778円(同116.3%)となり、「数量2ケタ減、金額微増、単価2ケタ増」で推移している。
     2022年(1~12月期・本誌5月号参照)は、数量・約16万t、金額・約1200億円と、2年連続でコロナ禍以前の2019年を上回る実績を残してきたが、今年上半期は前年の反動要因もあるとはいえ、ここ数年の動向とは異なり、数量の減少が目立っている。一方、単価は昨年に続き、2ケタの上昇が継続している。
     原材料費・輸送費・エネルギーコストの高騰・高止まり、地政学的な不安定さが、全世界的に継続していることの影響を大きく受け、さらに円安が拍車をかけたとみられる(、、、以降、詳しくは本誌で)。