【巻頭特集】価値訴求の真価問われる米菓市場

生産体制整い反転攻勢へ。価格競争。再燃懸念、新価値創造へ正念場

　2023年の米菓市場は安定した供給を基盤として、回復への足ががりをつかんだようだ。新しい価値を体現した新商品が売り場に花を添え、米原料のグミの開発や米粉製品の深化など、野心的取り組みが購買層拡大にも繋がりつつある。一方で原料米価格の高騰など、長期化するコスト増、消費者の節約志向の高まりを背景に、　再び価格競争が激化する様相も見え隠れする。
　コロナ禍も、巣ごもり需要も過去のものとなった2024年、米菓市場は新たな価値を創造しながら反転攻勢に打って出られるのか、その可能性を探る（、、、以降、詳しくは本誌で）。

【全日本菓子協会】2023年菓子生産数量・金額 推定統計発表

人流回復・価格改定・新価値創造が奏功。全指標で2年連続増、19年超える高水準も

　全日本菓子協会（所在地東京　太田栄二郎会長＝森永製菓㈱社長）は、4月3日付で2023年の菓子の生産数量・金額及び小売金額の推計を発表した。
　生産数量は199万6411t（対前年比101.9%)、生産金額は2兆6701億円（同105.6％）、小売金額は3兆6835億円（同107.2％）。商品ジャンルや業務形態などで差はあるが、2022年に続き、全指標で前年を上回った。コロナ禍前の2019年と比較すると、生産数量では及ばないものの、生産金額と小売金額は、価格改定などもあり、同水準を確実に超える状況となった（、、、以降、詳しくは本誌で）。

【展示会レポート 】FOODEX JAPAN 2024　第49回 国際食品・飲料展

初上陸含め多数の海外菓子企業出展。付加価値高い国内商品に注目集まる

　アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2024」（主催：（一社）日本能率協会ほか4団体）が、3月5日～8日の期間、東京ビッグサイトで開催され、世界68 カ国・地域から出展者が来日し、2879 社（（国内1072社、海外1807社） が出展した。前年を上回る7万6183名（前年7万3789名）が来場し、このうち、約1万5000人は海外からの来場者。日本国内だけでなく、アジアをはじめとした世界各国のバイヤーと、国内外の出展社が積極的に商談を行っていた（、、、以降、詳しくは本誌で）。