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フードニュース 2024年 新年特集号

CLOSE UP新春特集/菓子市場動向最新版。2030年に向けた成長への道筋探る

目次

  • 01 . 2023年菓子売上、回復傾向顕著。数量課題、ブランド強化待ったなし
  • 02 . 新春トップインタビュー:㈱ロッテ 代表取締役社長執行役員 牛膓栄一 氏/江崎グリコ㈱ 代表取締役会長 江崎勝久 氏 / ㈱ブルボン 代表取締役社長 吉田 康 氏 /㈱不二家 代表取締役社長 河村宣行 氏 /井村屋㈱ 代表取締役社長 岩本 康 氏/㈱山星屋 代表取締役社長執行役員 猪 忠孝 氏/㈱髙山 代表取締役社長 髙山時光 氏
  • 03 . 年頭所感:㈱明治 代表取締役社長 松田克也/森永製菓㈱ 代表取締役社長 太田栄二郎 /ネスレ日本㈱ 代表取締役社長 兼 CEO 深谷龍彦/三菱食品株㈱ 代表取締役社長 京谷 裕
  • 04 . 2024年版 日本菓子製菓企業 売上高ランキング50社
  • 05 . 主要製菓企業 売上高および純利益(ランキング50社企業を除く)
  • 06 . 上場企業/関連企業/2024年3月期・中間決算概要
  • 07 . 中間決算 企業別動向と展望:明治ホールディングス/森永製菓/ロッテ/江崎グリコ/カルビー/ブルボン/亀田製菓/井村屋グループ/岩塚製菓/名糖産業/ハウス食品グループ本社
  • 08 . 2024年版 菓子卸売上高ランキング
  • 09 . 2024 全国小売業売上高ランキング
  • 10 . 2023年1 月〜9 月期/菓子輸入統計
  • 新春特集/菓子市場動向最新版。2030年に向けた成長への道筋探る

    2023年菓子売上、回復傾向顕著。数量課題、ブランド強化待ったなし

     コロナ後へと舵を切った2023年の菓子市場の動向を、最新インテージSRI+データをもとに考察していく。2023年1月~12月の菓子販売金額は、1兆6963億円、対前年比107.8%と、2ケタ増に迫る伸びをみせた。
     左表では、対前年同期増にブルー、2ケタ増にピンクの網掛けを施しているが、そのほとんどがブルーとピンクで埋め尽くされており、菓子市場の着実な回復ぶりが伺える。
     原材料価格やエネルギーコストの高止まり、円安継続、人件費の上昇と人手不足、間近に迫る「物流の2024年問題」等々、厳しい環境が続く中、新型コロナ感染症の5類移行を機に、人流・インバウンドの急速な回復が、菓子市場活発化のトリガーとなった。
     しかし、インテージでは「販売金額の伸びは値上げの影響があるため、販売数量の伸びは限定的と見られる」という見解を示すなど、販売数量の伸長という点で、課題が先送りされた感は否めない。とはいえ、値上げにより菓子の適正価格化が進んだのは事実で、今年は各社・各製品の「ブランド価値の深化」が、待ったなしで問われる1年となるだろう、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • 2024年版 菓子卸売上高ランキング

    全国・広域・地域卸、強み活かした施策展開。供給持続性維持しつつ、菓子の価値向上を

     本誌では今年も恒例企画として、P.164~165に、本誌調査・まとめによる「菓子卸売上高上位ランキング」を掲載し、売上高50億円以上の企業を基準に、純利益も付記している(営業利益・経常利益を公表している企業もあるがここでは集計上、純利益で統一)。
     大手全国卸のトップ4である三菱食品の2022年度の菓子売上高は2719億円、また菓子専業卸の山星屋は108.4%増(前年比)の2997億円と、約3000億円の規模に。このほか、コンフェックス、髙山の2022年度決算も、それぞれ前年比プラスで推移し2000億円以上の売上を持続している。また、2023年度に入っても、山星屋の2024年3月期決算の上半期(2023年4月~9月)は前年比112%、髙山の2024年2月期の2023年10月までの実績は前年比約104%となっており、売上高伸長の傾向は続いている、、、(以降、詳しくは本誌で)。

  • 2023年1 月〜9 月期/菓子輸入統計

    輸入数量減少も輸入金額はプラス推移。キャンデー、チョコレート(詰物)好調

     財務省貿易統計によると、2023年1月〜9月期の菓子輸入通関実績および品目別・国別の輸入数量と金額は、数量:対前年同期比90.5%、金額:同101.4%となっている(P.184参照)。輸入菓子は、引き続き、プチ贅沢需要を捉えて伸長する商品がある一方、世界的なインフレの加速、円安等が売価にダイレクトに影響し、全体の単価(円/kg)は前年比112%と上昇。金額ベースでは前年度を上回ったが、輸入数量は2ケタ近く減少しており、難しい局面が続いている、、、(以降、詳しくは本誌で)。