世界の食トレンドと消費者の意識変化2021.08.17(火)日常
こんにちは、ライターの倉田です。毎日暑いですね。クーラーが止められません。
夏と言えば、コロナに右往左往した去年の夏からもう1年が経ったんですね。もう1年というべきか、まだ1年というべきか。難しいところです。
さて、そんなコロナ禍の中で私たちの生活は大きく変わり、それとともに食生活も変わってきたように感じます。このブログでも何度か「コロナの影響で健康志向が高まり~」という話をさせてもらいましたが、やはり今の私たちの生活に、コロナの影響は切っても切れないですよね。これは日本だけに限らず、食のワールドトレンドとしても同じようなことが起こっているようです。
今回は『フードニュース7月号』の中の「グローバル菓子特集 世界のトレンドを探る」という記事を読みながら、思ったことをつらつらと書きたいと思います。
この記事の中には、「世界の食品TOP10トレンド2021」というトレンドランキングが掲載されていました。これは世界90カ国以上の食品産業のデータベースをもとに、「イノーバ・マーケット・インサイツ」が世界の食品トレンドを分析し、発表したものです。
まず感じたのは、トレンドにもコロナの影響があるということ。そして、その土台にあるのが、コロナ禍によって起こった消費者の意識変化なのだろう、ということでした。このトレンドでは5位に『免疫力』が入っていますが、まさにコロナの影響という感じです。
コロナ禍で生活環境が変わり、家にいる時間が長くなったことにより、消費者ひとりひとりが自身の健康は自分で守らないといけない、と実感したように思います。いままで「食と健康の関係性」に興味を持っていなかった人も関心を持ちはじめ、なおのこと食における健康志向が高まったようです。
それによって起こったのが、トレンドの1位にもある『透明性』の追求なのかと。同じく3位に挙げられている『よりテーラーメイドへ』という意識も、消費者が健康や食に向き合い、自分に合ったものを求めた結果だと思いました。
きっとトレンドにあるものはすべて突然現れたものではなく、数年前から少しずつ変わってきているものだと思います。記事ではグローバルトレンドの「外せない継続トピック」として『ロー/ノン・シュガー』が挙げられていましたが、これはコロナ前から私たちの間でも話題になっているものです。そして、コロナによってそうした意識や行動が、爆発的に広がったり、注目度がさらに高くなったのは間違いないと思います。
たとえば、昨年「オートミール」が流行ったのもそうですよね。食だけに留まらず、今の私たちの生活の大部分は、コロナに影響を受けているものが多いのでしょう。
記事を読んでいてもうひとつ思ったのが、コロナの影響が表れているのと同時に、メーカーさんがトレンドを予測し、先取りし、私たちの求めるものをよりよい形で提供しようとしてくれているというのも、トレンドには関係しているのではないかということです。
トレンドを先取りすることが、商品を売るためのひとつの戦略であることはもちろんですが、そうした戦略が流行を呼び、トレンドにも影響を与えているように感じました。メーカーさんの努力というのは、本当に凄まじいものだと思います。コロナが広がり、私たちが右往左往している中で、いち早くメーカーさんはコロナに対応する商品を生み出し、私たちを支えてくれています。その前向きな姿勢に励まされるばかりです。企業と私たち消費者は互いに影響し合い、それがトレンドという形になっているのだな、とコロナを通してより感じました。
倉田もなか(ライター)
ゲームのシナリオをメインにライター活動を行う。
甘い物に目がなく、食べることが好き。仕事のお供にチョコは欠かせない。