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【大人向け新カテゴリーへの挑戦】チロルチョコ2026.10.29(木)フードニュース

※本企画は「フードニュース10月号」にも掲載しています

11月9日発売の「まるまる きなこもち」40g入り216円(税込参考価格)。きなこ風味生地の中にはもち粉を使用したもちグミがたっぷり。パッケージは従来の「きなこもち」の世界観を踏襲

 チロルチョコ㈱(本社東京 松尾裕二社長)は、同社が新たなチャレンジと位置付ける新商品『まるまる きなこもち』を、11月9日から全国のCVSにて順次発売する。大人になって「チロルチョコ」から離れたユーザーを呼び戻し、新たな喫食シーンと売場の開拓を狙う戦略商品だ。もち粉を使用した“もちもち食感”のグミを、きなこ風味の生地で包んでボール状に仕上げ、パウチに詰めた。同社のベスト&ロングセラー菓子「きなこもち」の系譜に連なる期待のアイテムだ。
「“きなこ”と“もち食感”というのは、最強の癒しタッグだと思っています」と熱く語る最高マーケティング責任者の宮澤豪臣取締役は、同商品の魅力についてこう続ける。「心がほっとするきなこの香りと、癒しを感じるもちもち食感。この二つの掛け合わせこそ、『きなこもち』がファンに支持されてきた魅力であり、その軸は変えません。その魅力を受け継ぎながら、今回は丸い粒状に仕上げることで、オフィスでの仕事中、ほっとひと息つきたい時にも、サッとつまめる手軽さを加えました」 

「大人のあなたのために作ったお菓子です。仕事の手を止めて、ちょっとひと息つきませんか」と呼びかける宮澤取締役

「チロルチョコ」には子ども向けのイメージが根強い。2年前の顧客調査では、大人になるにつれて「チロルチョコ」から離れ、他の商品を選ぶようになった層の存在が浮かび上がった。同社では、そうしたかつてのユーザーを“お久しぶりチロル”と呼び、とりわけ20代を中心とする働く大人たちを呼び戻すことが、今回のプロジェクトの主眼だ。
オフィスで作業をしながらつまむことを想定し、指に生地がつきにくいのはもちろん、粒のサイズも重要視。複数のサイズを試し、きなこの風味ともちの食感が最大限に活き、かつ、その時の気分に合わせて適量を選んで食べられる小さめのサイズにたどりついた。
 また「顧客インタビューでは、『チロルチョコ』は個包装ゆえにゴミが出て、オフィスで“自分のデスクを綺麗に保ちたい人”からは選びづらいという意見も寄せられました。パウチはこの懸念を払拭できるし、保管性もある。デスクでも場所を取らず、すぐ手に取れます」(宮澤氏)
 販売面では、売場の棚に置かれる位置について、大人の目線の先であるミドルレンジを取りに行く戦略だ。「これまで季節限定やコラボ以外では、定番としてそこに攻め込める商品が多くはありませんでした。パウチという形態を選んだのはそこで勝負するためでもあります」

 宣伝面では、Web CMを若手社会人に向けて流す。同時にインフルエンサーを起用したマーケティングも実施。ASMR系インフルエンサーにもちもち食感を訴求してもらったり、オフィスを舞台にした寸劇を披露してもらうなど、商品を試してみたくなるコミュニケーションを展開予定している。
 さらに、都内約10社でオフィスサンプリングを実施予定。実際に働く場で食べてもらい、「きなこもちから新しい商品が出たの?」という会話や口コミにつなげる狙いだ。
 2年後の2028年は「きなこもち」発売25周年の記念イヤー。そこに向け同社は、「きなこもち」ブランドの商品群拡張を推進している。第1弾が3年前に発売した、生もち使用の「チロルチョコ〈金の生もちきなこ〉」、そして今回の「まるまる きなこもち」と続く。
 ある調査によると(※)、X上で最も多く言及された食感が“もちもち”なのだという。宮澤氏は「もちもち食感のお菓子といえば『チロルチョコ』の『きなこもち』―そんな第一想起を獲得すべく、マーケティングコミュニケーションの強化をしていきます」と力強く宣言した。

(写真上と左上)2003年にアソート品の中の1種として登場以来、ロングセラーを続ける「きなこもち」。数々の派生商品を展開しながら、味と風味も大切に守り続けている。(写真右)生もちを使用し、よりリアルなもちもち食感を追求した「チロルチョコ〈金の生もちきなこ〉」

※ 日経クロストレンド「X分析で判明、『もちもち』が国民的食感 データで見えた食品トレンド」(2026年9月14日)より

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