変化が必要となった錠菓2021.04.26(月)日常
こんにちは、ライターの倉田です。3回目の記事ですね。
最近はめっきり暖かくなり、過ごしやすい気候となりました。そんな心地よい季節とは反対に、マスクの付け心地はこれからの季節は厳しくなりそうです。
さて、今の私たちの生活は、コロナの影響を多大に受けています。それに伴って、ライフスタイルの変化がたくさん起こりました。これまでは、コロナの影響で健康志向が高まり、その流れに乗ったお菓子の話を取り上げましたが、今回はコロナ禍によって変化する必要があったお菓子の話です。
『フードニュース2021年3月号』によると、2020年を振り返ったときに、コロナ禍でもっとも影響を受けたお菓子は、錠菓カテゴリーなのだそうです。錠菓というとピンとこなくても、「ミンティア」「フリスク」などのタブレット菓子と聞けば、誰もが同じようなものを思い浮かべると思います。それほどまでに私たちの身近にあるお菓子のひとつですが、この錠菓カテゴリーのお菓子は、昨年の販売金額データによると、前年比の2割以上の落ち込み(※1)をみせたそうです。これには、やはりコロナ禍が関係しているようなのです。
錠菓の特徴として、リフレッシュや口臭ケアがあげられると思います。仕事中の息抜き、眠気覚ましなどで、食べたことがある人も多いですよね。特に小さいタブレットタイプのお菓子は、社内でも気兼ねなく食べることができ便利でした。会議中にこっそりなんて人もいたのではないでしょうか。私も会社勤務をしていたときには、デスクに必ず常備していたものです。
しかしながら、コロナ禍でテレワークが推奨され、さらに人に会うことが減った現在では、特に小粒タイプのタブレット菓子の需要が以前と比べて減ってしまったのです。テレワークなら人目を気にすることもないですし、人に直接会わないのであれば、相手に対する口臭ケアも不要ですもんね。反対に大粒タイプのタブレット菓子は好調だというので、需要の変化が顕著に表れているようです。
さて、需要が減ってしまった小粒の錠菓ですが、このまま黙っているメーカーさんではありません。アサヒグループ食品さんは、「ミンティア」シリーズのひとつでもある「ミンティアEXCARE」に栄養機能食品を投入しました。
「ミンティア」といえば、オンタイムでのリフレッシュというイメージでしたが、コロナ禍によって健康志向が高まったこともあり、オフタイムでも食べやすい商品を開発されたのです。実際にこちらの商品は、爽快感は往来のものより控えめながら、「1日分のマルチビタミン」「ブルーベリー4,000個分のビタミンA」というように、健康に訴えかけるものとなっています。
実際に食べてみると程よい甘みと酸味で、子供から大人まで食べやすいように感じました。口寂しいときに食べるにはちょうどよく、テレワーク中の一休みにも持ってこいのお菓子だといえそうです。他にもアサヒグループ食品さんは、マスク着用時専用の「ミンティア+MASK」も開発するなどして、逆風を味方につけるために意欲的に開発を行っています。
コロナの影響で売り上げが落ちてしまい、変化が必要になった錠菓ですが、そんな逆風にもめげることなく商品開発を意欲的に行うメーカーさんには、本当に頭が下がります。
コロナ禍で様々な制限がある中、落ち込むことも息苦しいと感じることも多いと思います。しかしながら、こうしてメーカーさんの諦めない姿勢、立ち向かう姿勢を見ていると、私もがんばらないといけないなと思いました。お菓子でリフレッシュ&気分転換しながら、前向きに日々を過ごしていきたいですね。
参考:『フードニュース 2021年3月号』 ※1インテージSRI+データより
倉田もなか(ライター)
ゲームのシナリオをメインにライター活動を行う。
甘い物に目がなく、食べることが好き。仕事のお供にチョコは欠かせない。