「菓子業界2025年トレンド」発表!2025.12.26(金)フードニュース
生成AIは教えてくれない 『フードニュース厳選』
「菓子業界2025年トレンド」発表!
カカオ豆、米、卵など今年も原材料価格の高騰に振り回された菓子業界。価値向上を伴う値上げによって、売上は確保できたものの、値上げの限界もささやかれ始めた。こうした予断を許さない状況にあっても、菓子業界には未来に希望をつなぐ取り組みが、菓子を愛してやまない業界の人々の手によって次々に展開された。
①「画期的プロジェクト」②「頼もしいリーダーシップ」③「次世代に語り継がれる新商品」④「未来を拓く新工場」⑤「ここまで進んだ世界のトレンド」の5テーマで、編集部が取材の中で心を打たれた、取り組みやニュースをまとめた。
①画期的プロジェクト

■「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」大ヒット
菓子ブランドのコラボ、IP戦略の到達点として、「たべっ子どうぶつ」(ギンビス)をモチーフにした映画化がついに実現。「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」は5/1の劇場公開から39日で観客動員52万人超、興行収入6.9億円超を記録する大ヒットとなった(6/9時点/興行通信社調べ)。“らいおんくん”や“うさぎちゃん”といった菓子のキャラクターたちが、歌い、踊り、冒険するストーリーは、同ブランドの世界観を見事に再現。菓子ブランドの持つ力を再認識させた。
■「ブラックサンダー」30周年企画「30の楽雷」:「社長に雷を落とす広告」や「ブラックサンダーセーター」など、話題満載の周年企画を完走。「私自身が、社内では“フリー素材”です」とは河合辰信社長(有楽製菓)のコメント。
■国分グループ本社、「業務用・特殊ルート菓子商談会」開催:飲食店、介護施設、アミューズメントなど、菓子の新たな販路開拓を目指す画期的取り組み。
■オリオン、東京の主要4駅でのポスター・サイネージ広告の無料掲載を実現
■カンロ、工場見学時に、グミの型押し・充填を、子どもが体験できる装置を社員が制作
②頼もしいリーダーシップ~取材時に響いた言葉

■中野盛正社長(中野物産)
“コラボのお話はありがたいことですし、今後も注力していきますが、当社はあくまでメーカーであり、工場を動かしてなんぼ、という自負があります。”
■栗山大河社長(栗山米菓)
“若さゆえの未熟さを痛感する場面もあるかもしれませんが、若さは欠点ではないと捉えています。むしろこれまでの常識にとらわれない柔軟な発想やスピード感をもって、変革を進めていけることが強みだと思っています。若さを「武器」として、責任を果たしていく所存です。”
■玉川浩一郎社長(セイカ食品)
“「新入社員だから仕方ない」「誰も見ていないからまあいいや」ではなく、どんなときでも誠実に行動するという、私たちが大切にしている価値観が「社是」です。意外に難しいことですが、それでも「真面目にやりましょう」と言い続けたいんです”
※今年の菓子業界は新社長就任ラッシュに:森信也氏(森永製菓)、栗山大河氏(栗山米菓)、松田克也氏(明治HD)、八尾文二郎氏(明治)、吉田匡慶氏(ブルボン)、牛膓栄一氏(三幸製菓)、今井一馬氏(エイワ)など
③次世代に語り継がれる新商品

■「生のときしっとりミルク」(明治)旋風起こす
“チョコレートとは呼べない”新領域菓子として華々しくデビュー。一度口にすると忘れられなくなるほどの、しっとりと柔らかい生食感、芳醇な香り、カカオとミルクの濃厚な味わいに魅了されたファンが続出。2度にわたる地域限定発売では、早々と計200万個を超える完全出荷を達成し、このほど来年1/13の全国発売がリリースされた。明治では「やわらかいチョコレート市場」の創造にも着手するとしており、菓子市場の待望のイノベーションとして期待が広がる。
■「のりやん」(カルビー):じゃがいもでんぷんをアップサイクルした”代替のり”。3日で完売。
■「北海道 生食感チェルシー ヨーグルトスカッチ味」(道南食品):2024年に生産終了した「チェルシー」が新製法により北の大地で復活。観光土産としても大人気に。
■「Tunmel」(江崎グリコ):カカオ豆を焙煎しない新製法で、苦みや酸味を抑えつつ、カカオ由来のアロマやポリフェノール活かした。新時代チョコの幕開けとなる。
■「GOVOCEミルク」(あじかん):焙煎ごぼうを使用したチョコ代替菓子の切り札。
④未来を拓く新工場

■「湖池屋中部工場」
「物流倉庫併設」「パレット規格の統一」を実現し、DXを活用した次世代商品開発も担うなど、多機能型工場とのしての高いポテンシャルを有する。完成式典で佐藤 章社長は、「国産じゃがいも100%を核に品質を磨き、日本全国、そして世界へ届ける」と高らかに宣言。
■「せとうち広島工場」(カルビー)
カルビーが約19年ぶりに国内新工場を新設。温室効果ガス総排出量50%減・水の総使用量30%減(※1)の達成を目指す。従業員一人あたりの労働生産性も約6割の向上を図る。
■「アップサイクルセンター」(井村屋):工場内での食品ロスに付加価値を付け、食品原料へとアップサイクルし、その原料を活用した事業化と食品ロスゼロを目指す。
■カンロ、ロッテ、不二家「グミライン増設」:カンロは「朝日工場」を増築し、2027年7月より、現状の2ラインから3ライン体制に。ロッテは「狭山工場」に約30億円を投じ、グミの製造設備を新規導入。今年5月より生産開始。不二家は「神戸工場」にグミラインを新設。来年2月から稼働予定。グミ市場のさらなる拡大につなげたい。
※1 対広島西工場2019年3月期実績
⑤ここまで進んだ世界のトレンド~海外取材報告

■「ANUGA2025・注目商品PICK UP」
①香りで味覚を再現する革新的な飲料 ②常温で楽しめるフリーズドライアイスクリーム ③冷凍状態から一瞬でホットドリンクになる新感覚飲料 ④植物由来+魚成分を組み合わせた次世代型ハイブリッド魚介製品 ⑤フムス(ひよこ豆ペースト)入りパフペストリー ⑥脂質30%、糖質50%カットしたウェルネスドーナツ ⑦発泡感が楽しめるドライフルーツ ⑧ドバイチョコレート風ナッツクリームバーなど
■「ISM2025・注目商品PICK UP」
①強烈な酸っぱさ体験を提供する、じゃがいもから生まれたペーパーキャンディ「Yummy Super Sour Candy Paper」 ②消費者にも支持された「Cho Viva」を使用したチョコレート代替スナック「Treets Vegan Crunchy Corn」 ③「もち」の中に「ピーナッツバター」「塩キャラメル」「ミントチョコレートチップ」などを詰めて人気を博した「Mochi」④「グアユサ」という葉を使った南米産のエナジーグミ「WAYUMI Guayusa Gummies」など
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