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まだまだ開催中!「2021年秋季チョコレート新製品”誌上&WEB”合同発表会」2021.09.28(火)

本誌7月号に続き、チョコレート専業メーカー各担当者から渾身の新製品を紹介(本企画は「フードニュース9月号」にも掲載しています)!

チロルチョコ

「きなこもち」が季節限定品に返り咲き
キャラクターブランディングで付加価値生み出す

開発部企画室 橋本彩華氏に聞く

◆「きなこもち」「キャラメルもち」

 今年3月に終売となったことで業界内外で物議を醸した「きなこもち」が今秋、期間限定製品として、満を持して復活を遂げる。SNSと連動させた展開を図り、もちシリーズのキャラクター・もちくんの四コマ漫画を発信し続けたこの半年間は、コラボ製品含めて売場から製品を極力引き上げるなど徹底したブランディングで、復活劇を効果的に見せる仕掛けを行った。
 

 四コマ漫画は、逃走したもちくんが修行に出かけ、苦手な火を克服して戻ってくるというストーリー。10月4日の発売を控えた9月24日18時の配信分を最終話とし、製品展開とリンクさせた。同日最終話配信後にはリリース配信とあわせて、同社本社のある秋葉原で「チロル新聞」の号外も設置し、デジタルとアナログ両面で発信。「SNSで製品の付加価値を連動させることで、お客さんとのストーリーの共有を実現しました」(開発部企画室・橋本彩華氏)。

 内容にあわせて、きなこチョコの香ばしさをアップさせるなど、製品自体もブラッシュアップ。さらに菓子とは異なる分野でのコラボ製品も続々登場予定で、菓子売場以外でももちくんの姿が確認でき、売場全体で「きなこもち」の復活を演出するねらいだ。「きなこもち」と同時発売する「キャラメルもち」は、一部店舗のみで発売したところ好評だったことから、NB品として初展開する。原点回帰した「きなこもち」が、SNS隆盛の時代の流れを受けて、再び話題を集めそうだ。

有楽製菓

累計出荷本数1000万本突破のヒット商品
「至福のバター」がブラッシュアップして復活

マーケティング部・鈴木達也氏に聞く

◆ブラックサンダー「至福のバター」

「本っ当においしいチョコバー」をコンセプトに、昨秋から今春にかけて第1~3弾まで展開し好評を得たブラックサンダープレミアムシリーズが、今秋も登場する。2020年9月に同シリーズの第1弾として発売し、累計1千万本を超えるヒット商品となった「ブラックサンダー至福のバター」をリニューアルし、9月20日から新発売。今回は、北海道製造とフランス製造のW発酵バターを使用し、自粛生活が続く中でニーズが高まっているプチ贅沢需要にもアプローチする商品として展開する。Twitterキャンペーンやプロモーション動画、プレミアムシリーズの特設サイトも開設し、新規ユーザー獲得と同シリーズの認知度向上にも注力。

「『至福のバター』は、大変多くのお客様に購入していただけたことは事実ですが、期間限定ということもあり、まだまだ知られていないという反省がありました。リピート率も高く商品力も強いので、商品特長や開発の経緯など、
こだわりの深さをプロモーションによって多くの方に伝えていきます」(マーケティング部商品戦略課・鈴木達也氏)。

 今秋は、ブランド全体の戦略としてブラックサンダーのプロモーションを行いながら、第1弾の『至福のバター』以降は、12月に第2弾、来年3月に第3弾を予定しているブラックサンダープレミアムシリーズの発売を主軸に展開する。昨年の1千万本という実績を塗り替えることを目標に、同シリーズの存在感を高めて食感系チョコレートのカテゴリーをけん引していく。

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