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【菓子業界クラファン新潮流】手数料0円で導入容易に。リサーチ、話題作り、復刻版、周年記念、活用広がる ーうぶごえ㈱ー2022.04.25(月)フードニュース

※本企画は「フードニュース4月号」でも掲載しています。

 うぶごえ㈱(本社東京 岡田一男社長)は進化系クラウドファンディング事業者として、菓子業界の製品開発、プロモーション施策、ユーザーとのコミュニケーションの分野に新風を吹き込む。
 これまでのクラウドファンディングは資金集めのための活動だと認識されてきたが、最近の動向として、ネット販売における販促展開など幅広い活用方法が広がっている。そんな中、同社では手数料で優位性を持ち、掲載者の初動フォローを充実させた購入型クラウドファンディングとして進化している(図1参照)。


 同社は2020年に設立されたばかりのベンチャー企業だが、これまでに100件近くのプロジェクトを実施し、累計10億近い購入総額を集めた実績を持つ。
 なかでも同社の最大の特徴は掲載者の手数料が0円、という点にある。これまでは1000万円の売上があっても、手数料200万円分が引かれ(他社のケースでは手数料は10%~20%の場合が多い)800万円となるが、同社の場合は1000万円の購入総額を満額で受け取ることができる(図2参照)。クラウドファンディング利用時には初期費用や実質的収入が気になるところだが、同社のサービスでは、その点がクリアされ、導入しやすくなったといえるだろう。 同社ではノウハウがない掲載者へのフォローとして、プロジェクトのストーリーづくりや企画といった初期段階から、スタッフがコミットする体制を整えていることに加え、案件ごとにメディアアプローチをはじめとしたPRサポートが可能。 
 また顧客満足度を追求してコールセンターを設けるなど、独自性のあるサービスを展開し、幅広い業種の実績に繋がっている(図3参照)。

【図2】手数料0円により、満額受け取りが可能に
【図3】電話でも注文ができ、初めての利用でも安心

やりたいができないことが可能に


 菓子業界の利用例として、同社副社長の峠 玲奈氏に話を聞いた。「菓子業界の企業様には、3つのご提案を考えております。
 ①テストマーケティングの超速実施 ②廃盤玩具菓子の復刻提案 ③期間限定商品の瞬間プロモーションです。
 テストマーケティングについては、チャレンジングな新商品の開発において、企業様の持ち出しを発生させずに、ユーザーの声を直接ヒアリングできます。
 また例えば、廃盤となったおまけ付きシール菓子などの復刻版を求めるユーザーのニーズを汲み取り、ファンの方々と一緒に復刻版を創っていくことに活用いただけるのではないかと考えています。
 このようなプロジェクトで認知度が高まり、コアなファンからライトなファン、またレトロ感に惹かれたZ世代を巻き込んで商品化すること、さらにプロモーションでも弊社サービスを活用することで、期間限定的な推進力の向上や盛り上がりに繋がり、ファン層の拡大に寄与できるのではないかと考えています」


復刻版フックに新作プロモーション

「弊社の実績の一つに、仮面ライダー生誕50周年に関連したプロジェクトがあります。1987年に放映された「仮面ライダーBLACK」のリブート新作を、ファンと一緒に盛り上げる取り組みとして、同作品の変身ベルトの復刻版を返礼品にしたことが大きな話題となり、2964人のご購入で、目標金額の305%となる6060万6909円を達成しました。
 既存のコアファンの熱量を可視化することによって、ライトなファンにも魅力が伝わり、引き込むことで一つの大きな話題性をつくることが実感できました。こうしたノウハウを菓子業界の様々な施策に役立てていければと考えております」

うぶごえ㈱副社長・峠 玲奈氏
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